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札幌・2泊3日の目安

札幌を物語で旅する

150年ほど前には街がありませんでした。設計図から作られた都市です。

国策で、ゼロから設計された都市

札幌は明治政府の開拓事業として計画的に作られました。碁盤の目の街路も、大通公園も、大学の位置も、最初から図面の上で決められています。日本の他の都市が自然に育ったのに対し、札幌は「作られた」都市です。歩くと、その設計思想が分かります。

札幌の位置関係
番号は本文の順です。

それぞれの場所で、何が分かるか

1北海道庁旧本庁舎

北海道庁旧本庁舎
北海道庁旧本庁舎/663highland・CC BY 2.5

開拓を進める役所の建物です。西洋式の様式が採られているのは、開拓の手本を海外に求めたからです。国がどこを見ていたかが建築に出ています。

2札幌市時計台

札幌市時計台
札幌市時計台/Balon Greyjoy・CC0

札幌農学校の演武場でした。街のシンボルが役所でも寺でもなく学校の施設だという点に、この都市の成り立ちが表れています。

3北海道大学

北海道大学
北海道大学/T DMY・CC BY 3.0

農学校が前身です。開拓には技術者が要る、という考えで最初から学校が置かれました。都市計画の中に教育機関が組み込まれています。

4大通公園

大通公園
大通公園/redlegsfan21・CC BY-SA 2.0

もともとは火災の延焼を止めるための空地でした。今の緑地としての姿は後からのもので、始まりは防災のための設備です。

5藻岩山

市街を一望できます。碁盤の目が山の裾で終わり、その先が原野だったことが地形として見えます。都市の境界がどこにあったか分かります。

6白い恋人パーク

白い恋人パーク
白い恋人パーク/掬茶・CC BY-SA 4.0

北海道の食品産業を代表する工場です。開拓で始まった農業が、加工産業になった先が見られます。

7サッポロビール博物館

サッポロビール博物館
サッポロビール博物館/MIKI Yoshihito derivative work: MrPanyGoff・CC BY 2.0

開拓使が作ったビール工場が始まりです。寒冷地で育つ大麦とホップ、豊富な水という条件から選ばれた産業で、土地の条件が産業を決めた例がそのまま残っています。

8北海道神宮

北海道神宮
北海道神宮/Daigaku2051・CC BY-SA 3.0

開拓を始めるにあたって、本州から神を移して祀った神社です。古くからこの土地にあったものではなく、入ってきた人たちが持ち込んだという成り立ちが、位置と由来に出ています。

9モエレ沼公園

モエレ沼公園
モエレ沼公園/Route275・CC BY-SA 3.0

ごみの埋立地を、彫刻家イサム・ノグチの設計で公園に変えた場所です。土地をゼロから作るという札幌のやり方が、二十世紀の終わりにも繰り返されています。

10円山動物園

円山は開拓期に原始林が保存された山です。都市を作りながら、一部は手を付けずに残すという判断がされました。何を残すかを決めたのも設計の一部です。

11中島公園

中島公園
中島公園/663highland・CC BY 2.5

もとは木材の貯木場でした。豊平川の水を使って木を運び、扱った場所が、都市の成長とともに公園に変わっています。

12羊ヶ丘展望台

クラーク博士の像が立つ丘です。市街を見下ろすと、碁盤の目が原野の中に四角く広がっているのが分かります。設計された都市であることが、一目で見える場所です。

13二条市場

二条市場
二条市場/Wing1990hk・CC BY 3.0

開拓期に石狩浜の漁師が魚を売り始めたのが始まりです。計画都市の中に、自然に湧いてできた場所が混じっています。

14すすきの

すすきの
すすきの/Chatama・Public domain

開拓使が公認して作った遊興地です。労働者を集めるために盛り場が必要だと、行政の側が判断して置きました。街の楽しみまで計画に含まれていたことが分かります。

15北海道大学植物園

北海道大学植物園
北海道大学植物園/663highland・CC BY 2.5

開拓使が博物場として開いた場所で、札幌の原野がもともとどんな植生だったかを、区画ごと残してあります。都市に変わる前の姿が、市街の真ん中に切り取られています。

16サッポロファクトリー

サッポロファクトリー
サッポロファクトリー/Daigaku2051・CC BY-SA 3.0

開拓使のビール工場を、そのまま商業施設に転用した建物です。赤煉瓦の建屋が残っていて、産業の建物が街の顔に変わる過程が見えます。

まわり終えると

札幌をまわり終えると、この街の分かりやすさが偶然ではないと分かります。まっすぐな道も広い公園も、目的があって引かれた線です。

この16か所を最短で回るなら

2泊3日で、移動は合計8時間58分。泊まるなら大通駅周辺。

何時にどこへ着くかまで入った旅程は、札幌のモデルコースにまとめています。

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