箱根・1泊2日の目安
箱根を物語で旅する
火山が作った険しい地形が、そのまま江戸の防衛線になりました。
地形が制度になった場所
箱根は大規模な火山活動でできたカルデラです。急な斜面と限られた通り道という地形が、江戸時代には関所を置く理由になりました。温泉が湧くのも、山が険しいのも、道が限られていたのも、すべて同じ火山に由来します。
それぞれの場所で、何が分かるか
1大涌谷

今も噴気が上がる火山活動の現場です。箱根のすべての前提がここにあります。温泉も地形も、この熱が源です。
2芦ノ湖
カルデラの中にできた湖です。周りをぐるりと山に囲まれているのが分かります。この閉じた地形が、通行を限定しました。
3箱根神社

湖畔に立つ古い神社です。険しい山を越える旅人が安全を祈った場所で、交通の難所であったことが信仰として残っています。
4箱根湯本駅

温泉街の入口です。湯が湧くのは火山があるからで、箱根七湯の一つとして早くから湯治客を集めました。ただし東海道の宿場が置かれたのは芦ノ湖畔の箱根宿で、関所も同じ場所です。湯本は「街道の宿場」ではなく「湯治場」として育った町でした。
5彫刻の森美術館

山中の斜面を利用した野外美術館です。平地では成立しない展示の仕方で、地形の制約を利点に変えた例です。
6箱根強羅公園
斜面に造られた日本初のフランス式庭園です。平地がないので段々に作るしかなく、地形がそのまま設計の条件になっています。
7箱根美術館

強羅の斜面に苔庭を持つ美術館です。火山灰の土と湿気の多い気候が苔を育てていて、庭が成立する理由が箱根の気象そのものにあります。
8ポーラ美術館

森の中に、建物の大部分を地下に埋めて造られた美術館です。景観を守るための規制が先にあり、それに合わせて建物が地面へ潜りました。
まわり終えると
箱根をまわり終えると、「関所がここにあった理由」が地図ではなく体感で分かります。険しさは不便ですが、その不便さこそが価値になった場所です。
この8か所を最短で回るなら
1泊2日で、移動は合計4時間8分。泊まるなら公園下駅周辺。
- 1日目 彫刻の森美術館→箱根美術館→箱根強羅公園
- 2日目 ポーラ美術館→大涌谷→箱根神社→芦ノ湖→箱根湯本駅
何時にどこへ着くかまで入った旅程は、箱根のモデルコースにまとめています。
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